自己啓発本マイスターのハナハナです。
皆さんは、勉強する意味を考えたことはありますか?
受験のため?資格取得のため?仕事のため?
様々な考え方があると思いますが、一万円札の肖像として有名な「福沢諭吉」の考え方が参考になったので紹介させて頂きます。
今回は、【勉強する意味】を、本:『現代語訳 学問のすすめ』を基に紹介します。
目次
本:『現代語訳 学問のすすめ』とは?
教科書にも載っている言わずと知れた名著『学問のすすめ』の現代語訳です。
明治大学文学部教授で、メディアにも多数出演されている齋藤孝さんが、現代を生きる私たちにもわかりやすく訳してくれています。
前半は、主に明治初期の国家と社会の関係、後半は現代のビジネスや実学に通じる考え方を学べます。
福沢諭吉の、国家や社会についての大局的な物の見方は、過渡期を迎えている現代社会を生きる上で、とても参考になります。
学生時代に読んだことのある方も、改めて見返すと新たな発見があると思います。
興味がある方はぜひ読んでみてください。
福沢諭吉に学ぶ勉強する意味とは?
勉強することで賢い人になる
賢い人と愚かな人との違いは、学ぶか学ばないかによってできるものなのだ。
『現代語訳 学問のすすめ』より
学ぶ人と学ばない人の差は大きいんだね。
福沢諭吉は、世の中にある貧富の差や社会的地位の違いは「学ぶか学ばないかによってできる」と言っています。
家庭環境の違いなどで必ずしもそうとは限りませんが、「学ぶか学ばないか」の違いはとても大きいです。
実際、社会的地位が高いとされている医者や弁護士などは、いくらやりたいと思っても、一定の学力が無いとその職に就くことができません。
つまり、学ぶことで未来の選択肢が広がるのです。
多様性が求められ、誰でも好きなことができる現代ですが、選択肢の広さや柔軟性という意味では、140年前同様に勉強の重要性は変わっていません。
勉強は実践してこそ意味がある
文字を読むことを知っているだけで、物事の道理をきちんと知らないものは学者とは言えない。
『現代語訳 学問のすすめ』より
勉強しても役に立たなければ意味無いもんね。
知識は、実際に活用して初めて身につくものです。
知っているだけの状況は、何も知らないのと変わりません。
福沢諭吉は、とても実践的な人物で「実用性のない学問はとりあえず後回しにし、一生懸命にやるべきは、普通の生活に役に立つ実学である」と語っています。
例えば、数学の公式を知っていても、それを実際の生活に活かす方法を知らなければ、意味はありません。
「何に役に立つのか」「実際の生活に使えるのか」という実践的な考えを持つことが必要です。
傲慢にならない、自然を利用させてもらう
人間が衣食住を得るのは、すでに自然の手によって九九パーセントまで完成しているところへ、人の力で最後の一パーセントを加えただけのことである。
『現代語訳 学問のすすめ』より
いつも学ぶ姿勢を持っていることが大事なんだね。
物事を知っているからといって、決して傲慢になってはいけません。
福沢諭吉は、「自然界はとても精密にできており、人間はその仕組みを利用して、それをわずかに工夫しているだけ」と語っています。
人間は、自然に比べるととても小さな存在で、科学技術が進んだ現代でも、目に見えるほんのわずかしか把握できていないと言われています。
しかし、少し物事を知っているだけで、他人に対して傲慢になったり、見下す人間が相当数存在します。
そもそも、他人と比べる必要はありませんし、人間同士の比較などもっと大きな視点で見ると誤差のようなものです。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスの言葉に「無知の知(自分が知らないということを知っている)」という言葉があります。
自分のことを賢いと思っているのは恥ずべきことです。
常に謙虚で、誰からも、どんなことからも学ぶ姿勢を持っていることが重要です。
後世に生きた証を残す
われわれの仕事というのは、今日この世の中にいて、われわれの生きた証を残して、これを長く後世の子孫に伝えることにある。
『現代語訳 学問のすすめ』より
「ハナハナ」と申します。名前だけでも覚えていってくださいね。
「後世に生きた証を残すべし」というのが福沢諭吉の考え方です。
確かに、せっかくこの世に生まれ落ちたからには、「何か後世に残る偉大なことが出来ればいいな」という考えはもっともですよね。
さすがは天下の福沢諭吉ですね。
実際にはそう簡単に偉大なことは出来ませんが、今の時代には、今の時代に沿ったやり方も出来るのではという気もします。
例えば、個人での発信が容易になった今だからこそ、SNSやブログ、YouTubeなどで影響力を付けて、その人脈を活かして事業を行うなど…
私も、SNSとブログで影響力を付けたいと密かに思っております。
いずれにしても、「後世に生きた証を残す」という志を大事にしたいですね。
勉強するための3つの方法
読む・書く・説明する
本を読まなくてはならない。本を書かなくてはならない。人と議論しなくてはならない。人に向かって、自分の考えを説明しなくてはならない。
『現代語訳 学問のすすめ』より
人に説明するのって大事なんだね。
何かを学ぼうと思って本を買っても、ただ読むだけでは知識は身につきません。
「読む」「書く」「説明する」を意識すると、知識の定着率が格段に上がります。
知識定着の3つのポイントで最も重要なのは「説明する」です。
いざ、学んだことを説明しようとしても、最初はほとんどの人がうまくいかないと思います。
それは、インプットしたことに満足し、自分の知識として整理できていないからです。
他者にわかりやすく説明しようとすると、余分なことを削ぎ落としたり、分かりやすく整理する必要があるため、自然と必要な箇所が頭に入ってきます。
実際、ワシントン大学の研究では、他人に教えるつもりで読むだけで、記憶の定着率が28%も上がったそうです。
皆さんも、ぜひ他者に説明するつもりでインプットしてみてください。
まずは疑うこと
西洋諸国の人民が、今日の文明に達した原因も、すべて「疑うこと」というこの一点から出ているのだ。
『現代語訳 学問のすすめ』より
何でも鵜呑みにしてたらダメなんだね。
新しいことを見聞きした時には、まず疑うことを意識してみましょう。
学問のすすめが書かれた明治初期は、軍事・経済・科学技術などの面で欧米列強が世界をリードしており、日本はやや遅れた立場にありました。
福沢諭吉は、西洋諸国の文明が発達した要因として「疑うこと」という一点から出ていると語っています。
確かに、文明が発展してきた歴史を見ると、天動説を唱えたガリレオや飛行機を開発したライト兄弟など、疑いの目を持った人達によって常識と思われてきた事が覆されてきました。
現在は、ITやAI技術の発展により、かつて無いほど変化のスピードが上がり、昨日常識だったことが今日は違うということもあります。
その中で、変化に惑わされないように、まずは疑い自分の頭で考え「腹落ちしたこと」を取り入れていくことが必要です。
自分で考えて、わからなければ学ぶ
孔子も「自分であれこれ考えるのは、学ぶことにはおよばない」と言っている。
『現代語訳 学問のすすめ』より
本をいっぱい読もう!
悩んでも答えが出なければ、考えるのはやめて外部から学びましょう。
福沢諭吉が生きていた明治初期の時代は、本も今より高価で欲しい情報が簡単に手に入る状況ではありませんでした。
しかし、現在は書店に行けばあらゆるジャンルの本がありますし、インターネットや電子書籍から情報を得るという手段もあります。
自分で悩んでいるだけでは、自分一人の頭脳しか使えませんが、本からは古今東西の偉人たちの考え方を学ぶことができます。
わからなければ多くの本を読み、実際にその事に触れて観察する。
そのようにして多くの知識を吸収していきましょう。
おわりに
今回は、今回は、【勉強する意味】を、本:『現代語訳 学問のすすめ』を基に紹介します。を、本:『現代語訳 学問のすすめ』を基に紹介しました。
勉強と聞くと、受験勉強で苦労したことなどネガティブな印象を抱く方も多いと思います。
しかし、勉強は受験のためだけにする訳ではありません。
勉強は、人生をより豊かに楽しくしてくれるツールです。
皆さんも、楽しく勉強に取り組んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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