ギリシア文明の歴史、ポリスとは?について解説します!
今回は、「ギリシャ文明の歴史①ポリスの成立・概要」について解説していきます。
これから、世界史を勉強する学生さん、社会人になって教養として世界史を学びたいと考えている方などに向けて。
細かい用語や年号は省き、ざっくりと流れが分かるように、解説しています。
ギリシャ文明の歴史①
ギリシャ文明はヨーロッパ文明のルーツ
ギリシャ文明は、ヨーロッパ文明のルーツと言われています。
その証拠に、英語やフランス語にはギリシャ語を語源とする言葉が多く存在します。
例えば、「学校」を意味する「School」や、「演劇」を意味する「drama」など、日本でも普通に使われている言葉が、実はギリシア語が語源だったりします。
また、ギリシャ文明は現代の「知の源泉」という側面も持っています。
古代ギリシャでは、ギリシャ哲学として、多くの分野で研究が行われていました。
日本で哲学者と聞くと、ソクラテス・プラトン・アリストテレスが有名ですが、3人はいずれも古代ギリシャの哲学者です。
「ピタゴラスの定理」で有名なピタゴラスも、古代ギリシャの哲学者です。
ギリシャ哲学では、現代の私たちが想像する「哲学」よりも広い範囲で、例えば「自然科学」や「数学」などの分野についても発展を遂げていきました。
また、ギリシャ神話の存在もヨーロッパ文明に大きな影響を与えました。
ギリシャ神話は、現代のヨーロッパの宗教観を形作り、キリスト教の成立にも影響を与えたと言われています。
次章では、ギリシャ文明の歴史について解説していきます。
ポリスの成立と発展(前800年頃〜)
東地中海に位置するエーゲ海は、地形が複雑で平地が狭いため、海上交易が発展してきました。
海上交易の拠点周辺で人口が密集したため、早くから都市が発達しました。
そのようにしてエーゲ海周辺で栄えた文明を、エーゲ文明と言います。
エーゲ文明が崩壊した約400年後に、各地でポリスと呼ばれる都市国家が誕生しました。
ポリスを作った人たちは、「古代ギリシャ人」と呼ばれており、ここからがギリシア文明の始まりです。
ポリスは、小高い山(アクロポリス)の頂上に作られた城塞を中心に置くという特徴がありました。
また、アクロポリスのふもとに、アゴラと呼ばれる広場を作り、そこで裁判や会議、商売などが行われていました。
ポリスは独立した国家で、使用する言語(方言)は違いましたが、共通のギリシア神話の神々を信仰していました。
また、オリンピックの起源であるオリンピア(スポーツの祭典)を、ポリスの枠を超えて開催しており、ギリシャ人としてある程度の一体感は持っていたようです。
ポリスが発展して人口が増えると、各地に植民市を建設しました。
代表的な植民市は、マッサリア(現在のフランスのマルセイユ)、ネオポリス(現在のイタリアのナポリ)など、古代ギリシャの文化が植民市を通して、フランスやイタリアなどに伝播していきました。
以上、ギリシャ文明の歴史①、ポリスの成立・概要についての説明でした。
次回の世界史解説では、代表的なポリスの1つであるアテネについて紹介する予定です。
ハナハナが参考にさせて頂いた本
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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