本:『限りある時間の使い方』を紹介します!
今回は、【『限りある時間の使い方』の名言7選と感想・内容】を、本:『限りある時間の使い方』を基に紹介します。
※本記事にはネタバレが含まれていますので注意してください。
目次
本:『限りある時間の使い方』とは?
イギリスの全国紙ガーディアンの記者であるオリバー・バークマンによる本で、全米でベストセラーになったことでも知られています。
『限りある時間の使い方』というタイトルの通り、人生の限りある時間についての考え方が書かれています。
まず、人生がたったの「4000週間しかない」という事実を認識するところから本書はスタートします。
多くのビジネス書・自己啓発本では、短い人生の中でいかに効率的に生きるかということがテーマになっていますが、本書では、人生の有限性を認識することで、限られた時間でいかに本当にやりたいことをやるのかということが書かれています。
時間管理のHOWTO本に疲れた方には特におすすめで、 残された時間を自分なりにもういちど考える機会を与えてくれます。
ハナハナおすすめの一冊です。
名言7選と感想
あなたの人生は、たった4000週間だ。
80歳くらいまで生きるとして、あなたの人生は、たった4000週間だ。
本:『限りある時間の使い方』 より
80歳まで生きるとすると、人生は4000週間である。
これを長いと思うか短いと思うかは人それぞれですが、私はとても短いと感じました。
人生の長さなんて普段考えることはあまり無いですが、たったの8000週間と聞いて、人生の有限性・短さを改めて認識しました。
多くのビジネス書・自己啓発本では、短い人生の中でいかに効率的に生きるかということが書かれていますが、本:『限りある時間の使い方』は全く別のアプローチで書かれています。
人生の有限性を理解した上で、無理やり詰め込むのではなく、限られた時間を本当にやりたいことに集中させる。
人生はたったの4000週間しか無いのですから、思いついたこと全てをこなすのは無理ということですね。
生産性とは、罠なのだ。
生産性とは、罠なのだ。効率を上げれば上げるほど、ますます忙しくなる。
本:『限りある時間の使い方』 より
生産性を上げて、作業スピードを2倍にすれば、自分にとっての重要な仕事を全てこなせるのではないか?
しかし、実際はいくら生産性が上がっても、重要な仕事をやる時間は足りないし、むしろタスクを早くこなせばこなすほど仕事は舞い込んできて忙しくなるだけです。
仕事が早い人には周囲から多くの仕事が振られるため、仕事量はその人がこなせる限界まで増えていきます(パーキンソンの法則)。
組織としては、効率よく作業をこなす人材は有益ですが、個人として考えた時に、効率を上げて多くの雑事をこなせるようになることがプラスなのか、また、ひたすら忙しくなる仕事に個人が耐えられるのかという問題もあります。
生産性=悪ではありませんが、時間の有限性を認識することも必要だと考えます。
「失う不安」のかわりに、「捨てる喜び」を手に入れることができる。
「失う不安」のかわりに、「捨てる喜び」を手に入れることができる。選べなかった選択肢を惜しむ必要はない。そんなものは、もともと自分のものではなかったのだ。
本:『限りある時間の使い方』 より
人は普通に生きているだけでも、常に多くの決断をする必要に迫られます。
今日着る服は何にしようか?という小さなことから、進学・就職・結婚というような、人生を左右する大きな決断まで様々です。
その中で、選ばなかった選択肢を考えて後悔したり、決断自体を避けるということもあります。
上記は、後悔ではなくて「捨てる喜び」という言葉を使って、決断そのものをポジティブなものにしようとする名言です。
「捨てる喜び」という言葉がとても素敵で、今まで考えたことが無かった新しい考え方だったため、名言として紹介させて頂きました。
今すぐに、それを実行することだ。
本当にやりたいことがあるのなら(創作活動でも、恋愛でも、社会運動でも)、確実にそれをやり遂げるための唯一の方法は、今すぐに、それを実行することだ。
本:『限りある時間の使い方』 より
多くの人はやりたいことがあっても、「忙しいから」「時間ができたら」と考えて、本当にやりたいことを後回しにしてしまいます。
でも、そのように考えている内は、いつまでも忙しくて、やりたいことをやる時間は永遠にやってきません。
上記で紹介されているのは、やりたいことを「今すぐ」に実行するという方法です。
人生で与えられている時間は短いので、やりたいことをやる時間を最優先で確保するということです。
シンプルですが、多くの人が実践していなくて、とても効果的な方法です。
僕たちの注意をまちがった方向に誘導する。
ネット上にあふれるコンテンツは、興味のないことに無理やり注意を引きつけ、僕たちの注意をまちがった方向に誘導する。
本:『限りある時間の使い方』 より
以下で、本:「スマホ脳」を紹介した時にもお話ししましたが、SNSの運営会社はユーザーの注目を広告主に販売するビジネスモデルで商売をしています。
そのため、SNSをなんとなく見ていると、ユーザーは運営会社に誘導されて、知らない内に欲しくも無かった商品を購入していたなんていうこともあります。
また、SNSは最新の心理学のデータを駆使して、あらゆる方法でユーザーの注意を惹きつけようとしますので、気づいたら多くの時間を消費させられていたということもあると思います。
限られた時間を無駄にしないためにも、SNSとの関わりは十分に注意する必要があります。
趣味というのは少し恥ずかしいくらいがいいのかもしれない。
本当の充実感を得るためには、趣味というのは少し恥ずかしいくらいがいいのかもしれない。
本:『限りある時間の使い方』 より
本書では、充実感を得るために「非生産的な活動」=「趣味」を推奨しています。
理想の自分になるために、目標を掲げてストイックに活動するという考え方もありますが、休日まで効率を考えて時間を詰め込んでいると、いつか限界がきて疲れてしまうような気がします。
たまには目標が無いそれ自体を楽しむような活動で、息抜きも必要ということですね。
時間をコントロールしたいという僕たちの傲慢さを、読書は許してくれない。
時間をコントロールしたいという僕たちの傲慢さを、読書は許してくれない。無理に急いで読もうとしても、意味がすり抜けていくだけだ。
本:『限りある時間の使い方』 より
読書のように、ある程度時間をかけることが必要なことは世の中に多く存在します。
「速読」という言葉もありますが、私は個人的には速読に反対です。
読書に慣れてくれば、ある程度読む速度は速くなりますが、一定の速さを超えたところで、意味が頭に入ってこなくなったり、飛ばし読みをする必要がでてきます。
そのように無理して効率を上げても、読書本来の楽しみとか、著者が伝えたいことを理解することが出来くなりますので、そんなのは読書とは言えないと思っています。
物事にはそれぞれ適切な時間があり、それを無理に超えることには意味が無いと理解する必要があります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
まだ『読んでいない』、もう一度『読み返したい』方はこの機会にぜひ!⬇︎
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