【「アフターデジタル」意味と具体例を解説】アフターデジタル オフラインのない時代に生き残るをレビュー

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自己啓発本マイスターのハナハナです。

皆さんは、「常時ネットに繋がっている世界」を想像することができますか?

「スマホでいつでもネットに接続できるよ!」と考える方もいると思いますが、もう1段上の「オフラインが存在しない世界」になると言われています。

いきなりそんなことを聞いても、簡単に想像するのは難しいと思いますので、順を追って説明させて頂きます。

今回は、【「アフターデジタル」の意味を解説】を、本:『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』を基に紹介します。

この記事は、こんな人にオススメ!

・デジタル社会の今後が知りたい

・中国を後進国だと思っている

・最新のテクノロジーに興味がある

本:『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』とは?

世界の最新デジタル情勢を交え、現在世界では何が起こっているのか、真のデジタル化とは何なのかを紹介している本です。

日本のデジタル関連企業は、テクノロジー向上に取り組んでいますが、世界のトップ企業のアプローチは違います。

著者は、ビフォアデジタルからアフターデジタルへの、マインドチェンジが必要であると説いています。

この考え方は、経済産業大臣の世耕弘成氏など、多くのリーダーたちが絶賛しており、日本が進むべき道を知りたい方には、是非知って頂きたい内容です。

興味がある方は是非読んでみて下さいね。

「アフターデジタル」という新時代の考え方

行動データ取得によりビジネスは変わる

今までオンライン化されていなかった移動データが活用可能になる

『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』より
ハナハナ
ハナハナ

行動データを使うと、よりお客さんの望んでいるサービスを届けられるんだね。

今までデータ化されていなかったことが、オンライン上のデータとして記録され、新たなビジネスに活用されています。

本の中では、中国のシェアリング自転車の例が紹介されていました。

シェアリング自転車とは、中国で広く利用されている移動手段で、会員登録すると30分17円程度でシェア自転車を利用することが出来ます。

QRコードを読み取ると自転車のロックが外れ、自転車はどこでも乗り捨てが可能です。

価格の安さもあり、通勤やちょっとした買い物の移動手段として、中国人にとって無くてはならない存在になっています。

多くの方から移動手段として重宝されていますが、利用者の行動データを取得できるということに物凄い価値があります。

利用者の行動データをどう活用するかと言うと、例えば飲食店の出店場所を決めるとします。

「会員の個人情報」+「行動データ」を使えば、その立地に最適な出店計画を立てることができ、成功の確率がグッと上がります。

シェアリング自転車の例だけでは無く、これからはあらゆる事物がデータ化され、データを活用して顧客のニーズを満たした企業だけが、競争に勝ち残っていけると言われています。

アフターデジタルとは?

【アフターデジタル】デジタルで絶えず接点があり、たまにデジタルを活用したリアル(店や人)にも来てくれる。

『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』より
ハナハナ
ハナハナ

リアルとデジタルが入れ替わる?簡単に理解するのは難しいかも(^^;;

アフターデジタルとは、簡単に言うと「リアルとデジタルの主従関係が逆転した世界」のことです。

今までは、「インターネットをどうやって活用しようか」と考えていたのが、IOTやモバイル化が進み、常時オンラインに繋がっているようになりました。

イメージで言うと、デジタル世界の中にリアル世界が包まれたような感じです。

わかり辛いと思いますので、例としては、昔はコミュニケーションといえば、面と向かって会話することでしたが、デジタル世界では直接会わなくても、スカイプで顔を見て話した方が便利ということです。

もちろん、直接会った方が良いという考え方もあると思いますが、それは「リアル」が「たくさんある選択肢」の内の1つになったという事です。

デジタルがベースにあり、ツールの一つとしてリアルがあるという考え方です。

イメージが湧かない方も多いと思いますので、次の章ではビジネスに於いてのアフターデジタルの考え方を紹介します。

ビジネスに於いてのアフターデジタルの考え方

オンラインとオフラインが融合し、一体のものとして捉えた上で、これをオンラインにおける戦い方や競争原理として捉える考え方

『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』より
ハナハナ
ハナハナ

ユーザーは、1番便利な方法を選べば良いんだね。

ビジネスでアフターデジタルを活用する際に、OMOと呼ばれるアフターデジタルを活躍して、成功した企業共通の考え方というものがあります。

OMOでは、オンライン・オフラインの境界そのものが無くなると考えます。

例えば、中国にフーマーという生鮮食品を扱うスーパーマーケットがあります。

フーマーは3km圏内であれば、注文してから30分以内に商品を自宅まで届けてくれます。

また、配送だけでは無く店内には様々なレストランがあったり、生簀の魚をその場で調理していたり、エンターテインメント性も兼ね備えています。

実店舗を利用する場合でも、配送を利用する場合でも、アプリ経由で注文が完結するため、購入データを基にAIが個別のオススメ情報などを紹介してくれます。

もちろん、企業側には全ての購入データが蓄積されるため、ユーザーニーズを反映したサービスを行うことが可能になります。

常にオンライン経由で取引するため、ユーザーはその時に一番便利な方法で利用するだけで、オンライン・オフラインという概念そのものが無くなるのです。

逆OMO思考からの脱却

日本はモノやおもてなしの品質が高いという自負と現状があり、そうした現状のアセットを信頼し過ぎてプロダクト思考から脱却できないケースがよく見られます。

『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』より
ハナハナ
ハナハナ

今までの考え方を、一度リセットしないといけないんだね。

日本の企業が陥りがちな「逆OMO思考」という考え方があります。

戦後の日本は、高品質な物づくりにより急速に発展してきました。

そのため、自社製品の品質に絶対的な信頼を持っているケースが多く、デジタル化を進める際に既存の物を無理やりデジタルに当て嵌めるケースが多いです。

そのように、オフラインのものを無理やりデジタル化することを「逆OMO思考」と呼びます。

例えば、皆さんはスーパーの電子チラシを見たことがあるでしょうか?

スマホで電子チラシを利用する場合、全体を表示すると小さくて見えなかったり、拡大の手間があったりで私はとても使い辛いと思っています。

チラシというのは、紙に印刷された状態で見ることを想定しているので、現在のような配置・大きさになっています。

スマホで見ることを想定していれば、先程の例のように行動データを基にオススメ商品を紹介したり、電子チラシより見やすいものが出来るはずです。

アフターデジタルの時代には、このオンラインを活用するという考え方から、そもそもオフラインは存在しないという考え方への、マインドチェンジが非常に重要です。

日本人の強みとは?

ユーザーに対して日本人らしい「人の手厚い個別対応や心遣い」を補うことができれば、私たちは「世界最高の良い体験」を提供できるようになるでしょう。

『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』より
ハナハナ
ハナハナ

最終的には、ユーザーにとって何が1番良いかを考えれば良いんだね。

OMOの視点で考えると、日本の動きは世界に比べて遅れています。

OMOを実践していくためには、行動データを基に、最適なタイミングでユーザーに価値を提供することが必要です。

日本人が元々持っている、おもてなしの精神や心遣いは、OMO先進国の中国にも決して負けていません。

日本人的な考え方とOMOを融合させることで、ユーザーにとって素晴らしい価値を提供できるはずです。

そのために、多くの人が「アフターデジタル」を理解し、実践していくことが必要になってくると考えます。

おわりに

今回は、【「アフターデジタル」の意味を解説】を、本:『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』を基に紹介しました。

「アフターデジタル」は、遠い未来の話では無く現実に起こっていることです。

個人でも企業でも、ビジネスに関わる方には是非参考にして頂きたいと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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