今回は、ずん飯尾さんのエッセイ本『どのみちぺっこり』を紹介します。
本:『どのみちぺっこり』とは?
お笑い芸人の、ずん飯尾さんが書いた初のエッセイ本です。
飯尾さんと言えば、「ペッコリ45度」「忍法眼鏡残し」など、独特の世界観から繰り出されるギャグで、世代を問わず多くの人を笑顔にしています。
エッセイ本『どのみちぺっこり』は、飯尾さんの幼少期から現在に至るまでの、ユニークなエピソードや考え方を紹介しています。
飯尾さんを知っている方なら分かると思いますが、テレビでの独特な世界観そのままに、ホッコリしてクスッと笑えるようなエピソードが満載です。
肩の力を抜いて、リラックスして読める本になっています。
他者への気遣いや感謝が随所に見られ、飯尾さんの人柄が分かります。
この本を読むと、今まで飯尾さんのことをあまり知らなかった人でも、大好きになると思います。
ハナハナおすすめの一冊です。
本の内容紹介
私が本を読んで、気に入ったり面白かった箇所を一部紹介します。
頭を下げることで、物事は円滑に進む
タクシーに乗って1万円しかないときは「大きくてすみません」と言いますし、タクシー待ちの行列に並んで乗車したときは「近場ですみません」と一声かけます。
本:『どのみちぺっこり』より
頭を下げると、自分も相手も気持ちよく過ごせるんだね。
飯尾さんは、様々な所で頭を下げるんだそうです。
タクシーで1万円札しか無かった時、新幹線の座席を倒す時、ロケで周囲に通行人がいる時など。
「そんな些細な事で?」と思う人もいるかもしれませんが、頭を下げられた側は、その後飯尾さんと気持ちよく接することができますよね。
芸能界で成功すると、態度が大きくなる人もいると思いますが、いつ、どんな場所でも謙虚な飯尾さんは尊敬します。
むしろ、そのような姿勢でいたからこそ、長い間芸能界で愛されているのかもしれませんね。
写真は、時間が許す限り
写真もオーダーがあれば、時間が許す限り取るようにしています。
本:『どのみちぺっこり』より
飯尾さんと写真取りたいな。
飯尾さんは、写真のお願いをされたら、時間が許す限り取るようにしているそうです。
飯尾さんとしては、"こんなおっさんと写真を撮って、一瞬でもテンションがあがるなら「いくらでもどうぞ」"ということだそうです。
街で飯尾さんと遭遇したら、テンション上がりますよね。
自分の都合より、写真をお願いした側の気持ちを優先するとは、さすがです。
飯尾さんが、多くの人から愛されている理由が分かりますね。
オレオレ詐欺の天敵?
オレオレ詐欺グループもビックリだね。
ある日、飯尾さんのお母さんにオレオレ詐欺の電話が掛かってきたそうです。
しかし、すぐにオレオレ詐欺だと気付いて、事なきを得たとのこと。
何故、飯尾さんのお母さんはオレオレ詐欺だと気付いたかと言うと、飯尾さんがお金を無心する時は、以下のようにお願いしていたそうです。
「お母様、あじさいの咲き乱れる季節、いかがお過ごしでしょうか。ところで、和樹の財布はすっかり寂しくなりまして…」
本:『どのみちぺっこり』より
季節の挨拶からご機嫌伺いなど、飯尾さんらしいユニークなお願いの仕方ですよね。
これでは、オレオレ詐欺が入り込む余地はありません。
家族の会話がこんなに面白いなら、普段の会話も少し聞いてみたいですね。
飯尾さんが恐れる「業界病」
自分が何よりも恐れているのは「業界病」です。
本:『どのみちぺっこり』より
「感謝」と「謙虚」を忘れずに。
飯尾さんは、「業界病」を恐れているそうです。
業界病とは、ある程度長い間業界にいて、いつの間にか「自分が偉い」と勘違いして、踏ん反り返っている人のことです。
本当は自分が偉いんじゃなくて、会社や周囲の人のサポートがあって成り立っているのに、長い間持ち上げられていると、自分の力だと勘違いしてしまうんですね。
飯尾さんは、業界病にかかった人を見てきて、そういう人はだいたい3年後にはいなくなるとか…。
どこにでもそういう偉そうな人っていますよね。
飯尾さんを見習って、常に感謝を忘れずに謙虚でありたいですね。
以上、ずん飯尾さんのエッセイ本『どのみちぺっこり』の紹介でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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