自己啓発本マイスターのハナハナです。
自由気ままに生きる猫を見ていると、そんな生活に憧れを抱く人もいると思います。
皆さんは「猫のようにのんびり暮らしたい」と思ったことはありませんか?
実は、猫の自由な生き方は「アドラー心理学」と多くの共通点があります。
猫のように自由に生きるために、猫とアドラー心理学の共通点を見ていこうと思います。
今回は、【[アドラー心理学]×[猫]の意外な共通点】を、本:『ニャンと簡単に身につく! 心が休まる「アドラー心理学」』を基に紹介します。
猫って本当に可愛いですよね。
目次
本:『ニャンと簡単に身につく! 心が休まる「アドラー心理学」』とは?
獣医師でありながらアドラー心理学認定カウンセラーの著者が、アドラー心理学の考え方を基に「ねこ好き」に贈る最強の自分メンテナンス術を紹介している本です。
猫の行動や考え方を例に、アドラー心理学をわかりやすく解説しています。
本の中にはたくさんの可愛い猫の写真が掲載されています。
猫の写真に癒され、猫の良い所も真似できて、猫好きにとっては最強の一冊になっています。
興味がある方は是非読んでみてくださいね。
[アドラー心理学]×[猫]の意外な繋がりとは?
自己受容、他者信頼
理解されないと悩む前に、あなたのネコちゃんを、そして周りのヒトを理解しようとすることから始めてみませんか。
本:『ニャンと簡単に身につく! 心が休まる「アドラー心理学」』より
まずは、他者との違いを認めることが大事なんだね。
猫は、個体によっての違いがとても大きい動物です。
例えば、猫の指は基本的に前足5本、後足4本ですが、指が6本や7本の猫も当たり前のようにいます。
遺伝的にも性格的にも個体差が大きいため、猫との接し方をマニュアル化するのは難しいそうです。
そのため、獣医さんの言うことが必ずしも自分の飼い猫に当てはまるとは限りません。
誰よりも猫のことをわかっているのは飼い主ですので、猫のことをよく観察し理解してあげることが大切です。
アドラー心理学には、「自己受容」「他者信頼」という考え方があります。
猫と同じように、人間もひとりひとり全く違います。
「何が正しい、何が悪い」ということでは無くて、まずは違いがあるという事実を認めることが必要です。
他者との違いに一喜一憂するのはやめて、ありのままの自分、ありのままの他人を受け入れてあげましょう。
自己勇気づけ
ネコになった気持ちで「本当は、自分はどうしたいのか」を静かに考えてみてください。
本:『ニャンと簡単に身につく! 心が休まる「アドラー心理学」』より
「自分の気持ちに正直に」だね。
他人の言動を尊重しすぎて辛くなる時ってありますよね。
そんな時は、猫になったつもりで「自分はどうしたいのか」を考えてみましょう。
猫は、自分の気持ちにとても正直に行動する生き物です。
気分が乗っている時は、自分から近寄ってきてスリスリしたり、膝の上に乗ってきたりします。
反対に気分が乗らない時は近づくと威嚇されたり、プイッと何処かに行ってしまうこともあります。
猫のように、自分中心で考えるようにすると周囲に流される苦悩が減っていきます。
アドラー心理学には、「自己勇気づけ」という考え方があります。
他者の期待に応えてばかりでは、疲れてしまいますよね。
「自己勇気づけ」の考え方を参考に、ありのままの自分を受け入れ、本当の自分を取り戻しましょう。
※「自己勇気づけ」について詳しく知りたい方は、アドラー心理学の専門書を参照してみてください。
自立に向けた援助
そっと見守り、無事を祈る。本当にピンチそうだったら、手をさしのべる。
本:『ニャンと簡単に身につく! 心が休まる「アドラー心理学」』より
そっとサポートする気持ちが大事なんだね。
猫は他者に対して冷たいというイメージを持っている方もいると思いますが、実は非常に愛情深い動物です。
本の中では、1歳児(人間)に対する見守りの例が紹介されています。
1歳児の子どもが玄関先に遊びに行く際は、必ず一緒に外に出て行くそうです。
それでも一緒に遊ぶわけでは無く、少し離れた塀の上から子どもを見守り、じっと眺めているだけ。
事故に遭うことは無いか、危険なことは無いかとそっと見守っているんだそうです。
他にも、小さな子どもに対しての見守りの例は様々なメディアで紹介されています。
落ちたら危険なテーブルの上に登ろうとすると、優しく体を寄せて危険を知らせてあげるなど。
猫にはそのような後ろからそっとサポートするような優しさがあるんです。
アドラー心理学には、「自立に向けた援助」という考え方があります。
他者への過度な介入は、その人の自立心を妨げ、人間関係悪化の原因になります。
猫のように、後ろからそっとサポートする「押し付けない優しさ」が出来れば良いなと個人的には思っています。
課題の分離
考え方や物事の優先順位、体質などが違って当たり前だということです。
本:『ニャンと簡単に身につく! 心が休まる「アドラー心理学」』より
自分がコントロール出来ないことを考える必要は無いんだね。
先ほど、「猫も人間もひとりひとり全く違うので、個性を尊重しましょう」という話をしました。
ここでは、「なぜ、個性を尊重するのが大事なのか」ということをアドラー心理学の「課題の分離」という考え方を基に説明します。
アドラー心理学では、「全ての悩みは対人関係の悩みである」とされています。
人は生きていく上で多くの他者と関わり、その関係性の中で日々を過ごしています。
家族や友人だったり、会社の同僚、上司など、多くの人と関係を築いていく必要があります。
無人島で自給自足の生活でもしていなければ、他者と関わらずに生きていくことは不可能です。
そして他者と関わることで、当然人間関係の悩みが生まれます。
人間関係の悩みが生まれる大きな理由として、「自分の課題」と「他者の課題」の区別ができていないということがあります。
例えば、会議の場面であなたが意見を求められたとします。
しかし、「こんなこと言ったら変な奴だと思われるかな」「この発言は周りからどう思われるんだろう」と不安になり、発言できないことがあるのではないでしょうか。
この、自分の発言に自信が持てないというのは、「課題の分離」が出来ていない状態です。
会議を前進させるために、適切な発言をするのは「自分の課題」ですが、その発言に対してどう感じるかは「他者の課題」です。
本来、他者がどう感じるかは自分にコントロールすることができないため、考える必要が無いことなのです。
それよりも、「どう説明すれば伝わりやすいのか」「見やすい資料を作るためには」というように、自分がコントロールできること(自分の課題)に目を向けることが必要です。
自分と他者は考え方も性格も全く違うので、100%理解し合えるという事はあり得ません。
他者との違いを認めた上で、自分が出来る最善の行動をすることが大切なのです。
承認欲求を否定
ネコは自分の人生(ネコ生?)を生きているのであって、実験者の人生を生きているわけではないのですね。
本:『ニャンと簡単に身につく! 心が休まる「アドラー心理学」』より
他者から認められる必要はないんだ。
人に褒められたり、評価されると嬉しい気持ちになりますよね。
他者から認められたいと思うことは「承認欲求」と呼ばれており、多くの人が他者からの承認を求めています。
しかし、アドラー心理学では「承認欲求」を明確に否定しています。
承認欲求を求めるということは、他者の考えを汲み取りそれに沿って忠実に行動することです。
つまり、他者の考えに縛られた不自由な状態に身を置くということです。
承認欲求に縛られないためには、先ほど紹介させて頂いた「課題の分離」をすることが必要です。
他者から評価されるのは、自分にはコントロールすることができない「他者の課題」です。
他人のことを気にして苦しくなった時は、思い切って猫のように自由に生きてみることも必要かもしれません。
ゴールに向かう道のりこそ人生
現在、ネコに倣って、人生の寄り道を満喫しています(笑)。
本:『ニャンと簡単に身につく! 心が休まる「アドラー心理学」』より
寄り道も楽しもう!
猫が餌に向かう時は、高い確率で寄り道をするそうです。
猫の考えていることはわかりませんが、目的(餌)だけでは無く、その過程の道のりを楽しんでいるのかもしれません。
アドラー心理学では、「過去や未来は存在しない、大切なのは今この瞬間である」と言われています。
未来の目標を持つことはもちろん大事ですが、それ以上に「今、この瞬間」をどう生きるかということが重要です。
人生を楽しく、彩りを加えるためには、猫のように少し寄り道をする余裕が必要なのかもしれません。
おわりに
今回は、【[アドラー心理学]×[猫]の意外な共通点】を、本:『ニャンと簡単に身につく! 心が休まる「アドラー心理学」』を基に紹介しました。
少し疲れた時には、猫を見習って自分の心に正直になってみるのも良いかもしれません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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