自己啓発本マイスターのハナハナです。
皆さんは、会社や学校で『集中力が続かない』と悩んだことはありませんか?
今回は、【集中力が続かない理由と集中力を高める3つの方法】を、本:『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』を基に紹介します。
目次
「集中力の正体」と「集中力を高める」3つの方法
集中力の正体とは?
集中力について、正しく理解することが大事なんだね。
集中力は、「獣(本能)」と「調教師(理性)」の関係で考えると、わかりやすいです。
例えば、資格試験のため、夜に勉強しているとします。
獣(本能)は、「眠いから、続きは明日にしよう」と考えます。
対して、調教師(理性)では「合格するために、もう少し頑張ろう」と考えます。
頭の中では、常に獣と調教師が戦っているのです。
集中力を高めるためには、調教師が上手に獣を操る必要があります。
集中力について、もう一歩踏み込んで理解するために、獣と調教師それぞれの特徴を紹介します。
「獣の特徴①〜複雑なものを嫌う〜」
獣はできるだけ具体的でわかりやすい対象を好み、抽象的で解読が難しいものを避けようとします。
『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』より
獣は、複雑なことを理解するのが苦手なんだ。
獣(本能)は、基本的に複雑なものから遠ざかるようにプログラムされているそうです。
例えば、「Aさん」「Bさん」2人から、メールで仕事の依頼を受けたとします。
「Aさん」は、時候の挨拶から始まって、依頼した経緯・考え方・依頼内容等を長文で送信してきました。
「Bさん」は、依頼内容・具体的なやり方を箇条書きで短くまとめて送信してきました。
両者の難易度・納期が変わらない場合、獣は無意識に「Bさん」の仕事を優先して取り組もうとします。
何となくイメージがつくと思いますが、「Aさん」の仕事は長文で抽象的ですので、具体的なやり方をイメージするためには、情報を自分で整理しなければいけません。
対して「Bさん」の仕事は、短くまとまっていて具体的なため、獣が直感的に理解しやすいのです。
獣が複雑なものを嫌う理由は、私たちの祖先が、進化の過程で余分なエネルギーを使うのを防いだ為です。
仕事や目標達成のために、よく「細かいタスクに分割しよう」と言われるのは、獣が理解しやすくなるからなんですね。
「獣の特徴②〜あらゆる刺激に反応する〜」
獣のふたつめの特性は、「あらゆる刺激に反応する」です。
『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』より
獣は誘惑に弱いんだね。
獣(本能)は、ありとあらゆる刺激に反応します。
例えば、作業中に鳴る電話、外を通る車の音、pc画面に出る新着通知など、1秒の間に受け取る情報の量は1000万件を超えるそうです。
一度集中が切れると、再度集中するまでに、20分程度掛かると言われていますので、大幅な時間ロスになってしまいます。
獣は並列処理能力に非常に長けているそうですが、その能力が裏目に出て、色々なことに反応し過ぎてしまうのです。
また、人が生きていく上で重要な、「食欲」「性欲」「暴力」には特に反応するそうなので注意が必要です。
作業中には、見える所にお菓子などの刺激を与えるものを置いておかない方が良いですね。
「獣の特徴③〜パワーが強い〜」
獣は秒間 1100万もの情報を処理し、瞬時にあなたの体を乗っ取るパワーを持ちます。
『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』より
獣は、もの凄いパワーを持っているんだ!味方にしたら心強いね。
獣(本能)は、瞬時にもの凄いパワーを発揮します。
例えば、街で好みの異性を見つけた後に、欲望が湧き上がり、意識が乗っ取られるまでの時間はほんの一瞬です。
その、物凄いパワーが、自分の思い通りに使えれば良いのですが、現実は中々そうはいきません。
欲望の赴くままに情報を処理していたら、集中力にもマイナスの影響を与えてしまうでしょう。
以上3点が、獣(本能)の特徴となります。
物凄いパワーを備えている獣ですが、欲望や刺激への対処を誤ると、諸刃の剣になってしまいます。
続いては、獣を従えるべく調教師の3つの特徴について紹介させて頂きます。
「調教師の特徴①〜論理性を武器に戦う〜」
第一に、調教師は「論理性」を武器に使います。激しく暴れる獣を食い止めるべく、合理的な思考で立ち向かうのです。
『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』より
調教師は、論理的に考えるのが得意なんだね。
本能で行動する獣とは対照的に、調教師(理性)は論理性を武器に戦います。
暴れる獣に、論理の刃で立ち向かうのです。
例えば、獣(本能)が授業中に眠くなり、「机に突っ伏して寝る」と指令を出したとします。
しかし、調教師は論理的に考え「眠い」⇨「ここで寝たらテストの点数が下がる」⇨「授業が終わるまでは頑張ろう」と、論理を直列に組み立て獣に反論するのです。
物事を直列処理できるのが、調教師の最大の特徴だそうです。
獣に全ての判断を委ねると、「眠い」⇨「寝る」のように、思考が短絡的になり、誤った判断をしてしまいます。
獣に誤った道を進ませないためには、一つ一つ筋道を立てて考えることのできる、調教師の力が必要なのです。
「調教師の特徴②〜エネルギー消費量が多い〜」
調教師は脳のシステムに多大な負荷を与え、そのぶんだけより多くのエネルギーを使います。
『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』より
難しいことを考えるのって疲れるよね。
調教師(理性)は、物事を直列処理する際に、脳に多大な負荷を与え、多くのエネルギーを消費します。
獣(本能)の場合は、本能に従い、物事をシンプルに処理するので、脳への負担が小さく、エネルギー消費が少なくて済みます。
そのため、疲れている時などは、エネルギー消費量が少ない獣に頼ることになり、誤った判断をすることが多いのです。
集中力を持続させるためには、獣に打ち勝たなければいけませんが、エネルギー消費の面では、燃費の悪い調教師に勝ち目はありません。
また、調教師がデータ処理をする際に、脳の中で一度に保存できるのは、4つ程度だそうで、大きな制約の中で獣と対峙しなければいけません。
「調教師の特徴③〜パワーが弱い〜」
「パワーが弱い」という3つめの特性については、もはや説明不要でしょう。
『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』より
獣に勝つには、頭を使わないと
( ̄∇ ̄)
調教師(理性)は獣(本能)に比べると、パワーで劣ります。
今までの特徴から、何となく想像出来ると思いますが、調教師の燃費の悪さや、データ処理の制約は、獣に対抗する上で大きなハンデとなってしまいます。
調教師(理性)が、正面から獣に挑んでも、大抵の場合は獣(本能)に打ち勝つことは難しいでしょう。
しかし、世の中には、上手に獣を乗りこなし、驚くべき集中力を発揮する、いわゆる「ハイパフォーマー」と呼ばれる人が存在しています。
そういう人たちは、調教師のハンデを乗り越えて、獣に対抗する方法を知っているのです。
ここからは、具体的に「集中力を上げる3つの方法」を紹介します。
なお、本:『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』では、集中力を上げる方法について、全体の約8割のページを割いて、詳細に説明しています。
私が紹介するのは、その中の僅か一部分ですので、是非、本を読んで頂くことをオススメします。
きっと、集中力についての認識が深まると思います。
集中力を高める方法①〜餌を与える〜
獣とうまくつきあうために、まずすべきは「腹ごしらえ」です。毎日の食事を改善し、獣に正しく餌を与えるのが集中力アップの基礎になります。
『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』より
お腹が空いてたら、集中できないもんね。
バランスの良い食事を体内に入れておくことが、集中力アップに繋がります。
獣(本能)の特徴でも説明したように、獣はあらゆる刺激に反応します。
食事というのは、生命活動を維持する上で、最も大切なもので、空腹の状態であれば獣は敏感に反応します。
空腹の場合、獣は他のタスクに意識を向けてくれないので、集中力は大きく下がってしまいます。
どこでも言われていることですが、三食規則正しい食事を摂ることが必要です。
『ヤバい集中力』では、カフェインの有用性について紹介されています。
カフェインの効果は、科学的にも立証されていますので、正しく使えば、集中力アップ手助けをしてくれます。
※但し、カフェインの効き目には個人差がありますので、用法容量を十分よく調べてから、自己責任で使用してくださいね。
集中力を高める方法②〜報酬の予感をコントロールする〜
「もう少しがんばれば……」や「あと少しで手に入る……」と思わせる「報酬の予感」に対してこそ、獣は最大のパワーを発揮するのです。
『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』より
あと少しで手に入りそうなら、モチベーションが上がるもんね。
獣(本能)は、報酬の予感を感じとった時に、大きなパワーを発揮します。
報酬の予感とは、「あと少し頑張れば、手に入る」と思わせることです。
報酬の予感を与える代表的なものに、ギャンブルがあります。
パチンコをしていると、「あと少しで数字が揃う」という演出が何度も出てきます。
獣が、そのような報酬の予感を感じ取り、モチベーションが激しく上がり、時間やお金のことを忘れて熱中するのです。
報酬の予感を、上手にコントロールすることができれば、目標や仕事に取り組む際の集中力アップに繋がります。
例えば、「一年間で10キロ痩せる」という目標を立てたとします。
痩せるために、ランニングをすると仮定して、「一年で◯キロ走る」「半年で◯キロ走る」「一ヶ月で…」という具合に、具体的な行動に分割していきます。
最終的には、目標の達成ために「今日のタスク」まで決めておくのです。
最初に立てた目標の「一年で10キロ痩せる」では、獣は報酬の予感をイメージ出来ませんが、デイリータスクまで落とし込めば、抽象を嫌う獣でも、理解することができ、モチベーションに繋げることができます。
目標を立てる時は、獣が理解出来るように、より具体的にすることが大事です。
集中力を高める方法③〜儀式を行う(ルーティーン)〜
何度もくり返されるものに魅力を覚え、「反復」に対してモチベーションを高めるようなプログラムが実装されたのです。
『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』より
マイ儀式を作ってみよう!
儀式(ルーティン)には、集中力を高める効果があります。
身近な所では、スポーツ選手が集中力を高めるために行なっているのを見かけます。
例えば、元メジャーリーガーのイチロー選手が、バッターボックスに入ると、右腕を前に突き出す動作をしていますが、それが儀式(ルーティン)です。
毎回、決まった動作をする事で、集中力を高めることができるのです。
獣(本能)は、抽象的なものを理解するのが苦手だとお話しました。
反対に、繰り返して行うことについては、具象の象徴として、モチベーションが上がるようにプログラムされています。
行為自体に意味が無くても、効果があります。
例えば、何か作業を行う前に、「深呼吸をする」「3回頷く」など、簡単な事でも、反復によって集中力を高めてくれます
簡単に取り入れることが出来ますので、皆さんもマイ儀式を作ってみてはいかがでしょうか?
おわりに
今回は、集中力についてお話させて頂きました。
近年は、たくさんの情報が溢れ、タスクが高度化する中で、集中力を保つのが難しくなってきています。
たくさんの人が、集中力について正しく認識することで、獣(本能)と上手に付き合うことが出来ればと思っています。
私も偉そうに語っていますが、自戒の意味も込めて、紹介させて頂きました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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