自己啓発本マイスターのハナハナです。
皆さんは、5Sという言葉を聞いたことがありますか?
5Sとは、トヨタが体系化した職場環境の維持改善に用いられるスローガンのことです。
言葉は聞いたことがあっても、内容を知らない方も多いと思いますので、今回は【トヨタが5sを重視する目的とは?】を、本:『[図解]トヨタの片づけ』を基に紹介します。
目次
本:『[図解]トヨタの片づけ』とは?
日本のものづくりの最高峰を担ってきたトヨタの、「片づけ」の方法・考え方を学べる本です。
図解でイメージがとても分かりやすく、読んだ後にすぐに実践できる内容になっています。
トヨタの片付けは、単なる片付け本ではありません。
トヨタの基本的な方針・価値観が表されており、片付けによって企業の様々な問題が改善できると言われています。
読んだ後には、きっと皆さんの片付けに対する認識が変わることでしょう。
トヨタが重視する5Sとは?
5Sとは?
トヨタには、「何事も5Sから」という考え方があります。
本:『[図解]トヨタの片づけ』より
5Sは、トヨタの価値観を表しているんだね。
5Sとは、トヨタが体系化した職場環境の維持改善に用いられるスローガンのことです。
具体的には、整理、整頓、清掃、清潔、しつけの5項目の頭文字「S」をまとめたものです。
まずは、5Sの各項目について簡単に説明致します。
5Sの考え方は、単なる片づけの方法だけでは無く、トヨタの基本的な方針・価値観を表しています。
5Sが、これまでのトヨタの成長を支えてきたと言っても過言ではありません。
それでは5Sの概要が分かった所で、次項からはもう少し踏み込んで説明していきます。
5sはどんな職場でも使える
どんな小さな会社でも、どんな仕事に携わる人でもマネできます。大がかりなしくみや予算も必要ありません。
本:『[図解]トヨタの片づけ』より
5Sは、どんな職場でも出来るんだね。
トヨタには、「ジャスト・イン・タイム」や「かんばん方式」など独自のシステムがありますが、規模や資金面から簡単に真似するのは難しいでしょう。
しかし、5Sならどんな小さな職場でも、取り入れることができます。
大掛かりな仕組みや予算は必要無く、5Sの考え方を知ってさえいれば、実践することができます。
日本の多くの企業で5S活動が行われていますが、実際に5Sの目的を理解して効果的に取り組んでいるのは、一部の限られた人たちだけです
私が以前勤めていた会社でも、社内のあちこちに5Sのポスターが貼ってありましたが、内容を聞かれて説明できる人は少数派です。
5Sが単なるスローガンで終わらぬよう、有意義な活動にするために、5S活動に参加する全ての人が、5Sの目的をしっかりと理解した上で取り組むことが重要です。
本来、5Sは非常に実践的・低コストで大きな利益を生む取り組みです。
知っているのと、実際にやるのとでは全く違いますので、「5Sくらい知ってるよ」という人も、今一度身の回りを見渡して5Sのチェックをしてみて下さい。
きっと、今よりもっと良い環境に変えることができるでしょう。
5sができないとどうなるの?
5sができない人
デスクの上がぐちゃぐちゃな人ほど、仕事が後手にまわって、トラブルを起こしがちです。
本:『[図解]トヨタの片づけ』より
机の上に、資料が積み重なってる人いるよね。
デスクの上に書類が積み重なっていると、「仕事を頑張っている人・出来る人」と思うかもしれませんが、それは違います。
デスクの上・周辺のスペースはその人の頭の中と同じです。
デスクの上が整理されていない人は、頭の中も散らかっています。
優先順位の付け方を間違えて納期に遅れたり、資料が行方不明になって漏れが発生するなど、5Sが出来ていないことでトラブルが発生することもあります。
トラブルの発生で余計な業務が増えたり、書類を探すのに時間を費やすなど、5Sが出来ていない人は生産性が低いのです。
5Sに取り組むことは、生産性を高めて無駄を取り除くことです。
5sができていない職場
片づけができていない会社は、大きなムダが発生し、稼いだ利益を圧迫している
本:『[図解]トヨタの片づけ』より
5Sが出来ていないと、会社全体にとって良くないんだね。
5Sができていない職場は、会社の利益を圧迫します。
・余計な在庫を抱えていても気付かない
・スペースを不必要に広く使っている
・物があちこちに散らばっている
その他、多くの問題あり
職場の環境はそこで働く従業員の生産性を下げ、安全を脅かします。
5Sが出来ていない職場は、少し見ただけですぐに分かります。
会社を訪問した顧客は、すぐに5Sができていないことを感じ取り、その会社に不安を抱くでしょう。
「5Sが出来ていない=細かいところに気を配れない」ですから、顧客からは信頼されません。
5Sは単なる片付けでは無くて、企業活動の中心に据えて取り組むべき活動です。
5sの効果とは?
企業が抱える問題が解決する
企業が抱えるさまざまな問題が改善します。
本:『[図解]トヨタの片づけ』より
5Sの効果ってすごいんだね。
5Sに取り組むことで、企業が抱える多くの問題が改善します。
安全性の確保、品質向上、在庫削減、生産性向上など。
直接的・間接的に5Sが与える影響は大きく、その効果は計り知れません。
トヨタには「何事も5Sから」という考え方があり、企業の方針として5Sに取り組んでいます。
また、管理職ほどデスク周りが片付いており、効率を追求していくと、最終的には5Sを徹底することに行き着くのだそうです。
企業の問題を解決するのであれば、コンサルに依頼する前に、まずは5Sに取り組む方が近道かもしれません。
生産性が上がる
5Sに取り組めば、それだけで生産性がアップするともいわれるほどです。
本:『[図解]トヨタの片づけ』より
生産性を上げるならまずは5Sだね。
5Sに取り組むと、生産性が上がります。
皆さんは、仕事中に資料を探すことはありますか?
ビジネスパーソンが「探し物」に費やす時間は、年間で平均150時間だそうです。
これほど多くの時間を探し物に費やしているとは驚きですよね。
物を探す時間は、企業の利益にならない無駄な時間です。
例えば、身の回りの不要なものを捨て、必要なものを取り出しやすいレイアウトに変えるだけで、多くの無駄な時間を削減することができます。
1日当たり1分の削減が出来ると、従業員100人の会社では、年間=408時間も削減することができます。
5Sは緊急性が低いため、どうしても後回しにされがちです。
しかし、5sによる効率化の効果は、5Sに費やす時間に比べて遥かに大きく、本来であれば最優先で取り組むべき課題です。
5Sが出来ていない状態で作業すること自体が、効率を下げ無駄を生んでいるのです。
5Sは仕事の合間にするのでは無く、仕事の一部だと考えること。
5Sを片手間の活動だと考えている人は、そのマインドセットを変えることが必要です。
おわりに
今回は【トヨタが5sを重視する目的とは?】を、本:『[図解]トヨタの片づけ』を基に紹介しました。
片付けについては以下の記事も書いていますので、是非参考にしてみて下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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